2010. 9.15  再生医療

歯茎からiPS細胞=高い増殖力、歯の再生に期待ー大阪大など

 

歯周病やインプラントの治療で切除、廃棄された歯茎から万能細胞「人工多能性幹(iPS)細胞」を作ることに、大阪大の江草宏助教と京都大の山中伸弥教授らの共同研究チームが成功した。研究成果は14日付の米オンライン科学誌プロス・ワンに掲載された。

江草助教は「歯茎の細胞は増殖能力が高く、iPS細胞の作製に適している。歯茎は手術で切除されることが多く、有効活用になる」と説明。あごの骨や歯の再生に応用が期待できるという。

研究チームは、インプラント治療で切除した男性患者の歯茎を活用。世界で初めてiPS細胞を開発した山中教授が発見した4種類の遺伝子を、培養した歯茎の細胞に組み込むと、神経や軟骨などになるiPS細胞ができた。(時事通信)

 

 

再生歯科医療の研究も、もうかなりの期間になりますが、こういったニュースが報道されると必ずと言っていいくらい患者様から「いつ出来るようになるの??」という質問を頂きます。

こういうのって、マウスの実験から生体での治験、副作用や経過など、長期間を経てようやくごくごく限られた機関での臨床応用が始まるので、ドコの歯科医院でも明日・明後日に出来るようなそう簡単な話じゃありません。

ましてや、1本の歯を再生させるにも、間違いなく相当な治療費が掛かることでしょうし、倫理的な問題や他にも様々な問題をクリアしなければならないので、一般開業医が誰でも出来るようになるナンてまだまだ遠い先の話。

その頃には、間違いなくフクダは死んでます(笑)

 

で、その前に、歯を再生する技術が一般的に広く普及するよりも、歯が無くなる人がいなくなる方が早いと思うんです。

もちろん、こういった研究も重要ですが、そもそも歯や周囲組織を失わないようにする予防歯科医療の方がお金も掛からないだろうし、こちらの方がもっと簡単に思うんですけどね。

 

将来、誰でも簡単に歯を再生出来て、元通りに治せるようになったら、日本中の歯医者みんな名医になれるよね(笑)

meiibook

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