2010. 4.28  学術講習会

土砂降りの水曜日 

夜の診療を早退し、歯科医師会の学術講習会に出席しました。

本日の講師の先生は、保存修復学の世界では御高名な、愛知学院大学歯学部准教授の冨士谷先生です。

 

各メーカーがしのぎを削り、一昔前に比べるとレジンやボンディング材などをはじめとした歯科材料は遙かに向上し、M I(Minimal Intervention:最小の侵襲)の概念は歯科業界で広く認識され、1つの潮流となって大きく発展し、今 なお 進化し続けています。

特に接着修復の発展と同時に、G.V.Black の「予防拡大」の概念(既存の虫歯よりも広範囲な溝や窩を含む窩洞を形成することによって、それらの溝や窩が将来虫歯になることを予防しようという考え方)は、過去のものとなりつつあります。

ですから、M I のコンセプトに基づく治療概念や技術は今や、一般歯科医が持たなければならないスキルであることは間違いありません。

しかしながら、例えば、ボンディング材一つとっても各メーカー何十種類もあり、自分の臨床スタイルにあったものはどの製品なのか?!など、かえって製品が多すぎて分かりづらくなっている先生も多いと思いますし、正直自分も各メーカーの製品の特徴がどれほど違うのか?! 全て把握しているわけではありませんでした。

 

今日の講演では、接着の基本コンセプトや各製品の性能を最大限に引き出す確実な接着についての勘どころ、さらには象牙質知覚過敏症の話などに至るまで、明日からの診療に直ぐに役立つお話ばかりを講演時間を延長でご講演していただきました。

さらには、講演後の後席もご一緒させていただきまして、そこでも熱いレクチャーとディスカッション。

大変勉強になり良い刺激になりました。

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